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2008年04月 アーカイブ

2008年04月11日

万葉集の梅の花

万葉集の梅の花
春柳 蘰(かずら)に折りし 梅の花 誰か浮かべし 酒杯(さかづき)の上(え)に
(頭髪の飾りとする「かずら」にと折った梅の枝だが、だれがその花びらを杯に浮かばせたのだろう(春柳は枕詞))
梅の花 夢に語らく 風流(みやび)たる 花と我思ふ 酒に浮べこそ
(梅の花が夢の中で語っているには「私はみやびな花だと思う 酒に浮かべてほしい」)
万葉集では花といえば梅、当時は杯に梅の花を浮かすのが風流だったようですね。

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2008年04月15日

砂肝のつき出し

砂肝のつき出し
阿佐ヶ谷の一ぱい飲み屋”角八(かどはち)”では、とてもおいしい砂肝の煮つけをつき出しに用意していた。量は少ないが、こいつはその店のほかのどの料理よりもうまい。つき出しだから当然無料である。一杯飲む客より五杯飲む客の方が、店にとってよい客のはずである。なのに、コップ一杯あたりのサービスは、よい客の方が少ししか享受できない。これが矛盾でなくてなんであろう。「どうして二杯目には砂肝がつかないの?」意地きたなくも主人に質問してみたことがあった。親父はしばらく質問の主旨がのみこめないらしく、目をぱちくりさせていたが、「そりゃ、兄さん、つき出しってものは、人につくものですからね」となにやらわかったようなわからないような説明をする。(「食卓はいつもミステリー」 阿刀田高) 社会に出たてのサラリーマンだった若き阿刀田のエピソードだそうです。角八って今もあるのでしょうか。

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2008年04月17日

「暫(しばらく)」冒頭

「暫(しばらく)」冒頭
奴(やっこ)一 江戸の 歌舞伎の 吉例(きちれい)に、 一座も 極(きま)る 顔見世月。
奴二 一番太鼓 二番手と、 繰り込む 奴(やっこ)の 大鳥毛。
奴三 ふるさとは 雪かあられ酒、 寒の師走も 捻じ切りに。
奴四 いつもなじみの 下馬先で、 盛切酒(もっきりざけ)の 飲仲間。
奴五 ぐっと一杯 二合半、 ぶんぬき 釘抜(くぎぬき)中抜(なかぬき)の。
奴六 草履も 投げの 玄関先、 お髭の塵取り 機嫌取り。
奴七 名を鳥毛とは 縁喜もよく、 今日を曠(はれ)なる 伊達道具。
奴八 渡り拍子の 音(ね)に連れて、 めでたき時に 相変わらず。
奴一 勇み勇んで。
八人 振り込むべいか。

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2008年04月25日

日本酒の悪戦苦闘

日本酒の悪戦苦闘
都内のホテルの宴会係マネージャーに、パーティーで清酒を置いてくれるように「陳情」にまわると、「お燗をつけるのが面倒でね…」とか、「あのお銚子とお猪口がパーティーにはどうも…」などと言う。「冷やしてグラスというのはどうでしょう。グラスとか提供いたしますよ」と言っても、ノラリクラリである。なんのことはない。本当の理由はほかにあったのだ。ウィスキーの水割りと清酒とでは、利益率がまるっきり違う。七四○mlのウィスキーから水割りは三十五~四十杯つくれるので二万円ほどの売り上げになるが、一八○○mlの清酒では十二、三杯がせいぜいだから六千円にしかならない。これでは「置いてくれ」と頼む方が厚顔である。「燗はつける手間が面倒」はたんなる言い逃れであって、慇懃無礼な回答だったのだ。「だけどお客様がオーダーされれば、いつでもご提供するようにはしています」当たり前である。ビールの利益率は清酒よりいいわけではないのに「ビールで乾杯」するのは、お客様がビールを要求するからである。(「酒と日本人」 井出敏博) 著者は、以前、日本酒中央会にいた人だそうです。

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